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マンションの防災と防犯

マンションはコンクリートの性能上、一般的に耐火や耐震に優れ保安性の高い建物と言えます。しかし大規模地震の発生時となると、停電によって水道タンクが停止したり、断水が起こったり、配水管の破損などでトイレなどが使用出来ない事も起こり得ます。玄関ドアが開かなくなる、エレベーターが停止してしまうなど、マンションならではの問題について、災害が起こってしまってからではなく、それ以前に備えとして出来ることをあらかじめ準備しておく、マニュアルとして決めておく事がもっとも重要と言えます。理事会の理事などを中心に居住者同士で災害時マニュアルを作成しておく事が、いざという時に役立つでしょう。

防災対策

2011年3月11日に発生した東日本大震災時、私は自宅マンションのリビングにいました。その際、エレベーターは停止しエントランスホールの自動ドアは開いた状態のままでした。この時、防犯カメラが作動していたかどうかは不明ですが、この件によって非常時に関する不安が増した事は確かです。
東日本大震災時以降、私は同じマンションの住民の方達に「震災以前から行っておくべき対策」の必要性を呼びかけ、自由参加型の会議を、月に1度マンション内のエントランスホールで開き、防災対応マニュアルを完成させるまで集まって話し合いました。その後、大型の地震発生時にまず何から確認し、何から行動すれば良いかなどの対応マニュアルを、参加者全員で作成する事ができました。

体験談口コミ掲示板 投稿内容
  • うちの家族は、市が作成した防災ガイドブックを参考にして、災害時の備えをしているのですが、マンション住民全体では、防災の備えについて話し合ったことがありません。そのせいもあってか、以前に私が理事を務めていた際に、「このマンションでは住民ようにどれくらい災害時備蓄がありますか?」と質問された事があります。私が暮らすマンションでは、災害時用の備蓄はないので、各家庭で自分達が備えていなければいけません。そこで、マンション住民全体では、備蓄以外に何から始めたら良いでしょうか?ご提案があればご教示ください。

防災訓練

近年、東日本大震災、その後の熊本地震の様な大災害が起こり、防災に対する意識は強くなったと思います。しかし、いざ突然の災害に遭遇した場合、思っていた様な行動をとれるでしょうか、そしていざという時の備えは万全と言えるでしょうか。
いつ起こるか予期する事ができないのが災害です。今からやれる事は、事前に対策や準備をしておく、それが災害時に自分自身の命を守る事に繋がるかもしれません。マンションでは特に、世帯が集まって生活している場所です、団結力は不可欠です。マンションの管理者は、自分の家族の事と共に、住人全体の安全面も考慮して防災の対策をしていく事も大切だと感じています。

  • 消防訓練は、理事役員選出の「防火管理者」を中心に行う。
  • 大型の地震発生時を想定して、理事会で防災訓練を検討する。

消火器の点検と消火訓練

阪神大震災の際に、二次災害として大きく取り上げられたのが火災です。マンション内で火災が起こった場合においても初期の段階で消化する事が大事です。備えの消化器は、マンションの歩行距離20m以内での消火器設置が義務づけられています。また最低でも半年に1回は、義務として消化器の点検をする必要がある事はご存知でしょうか?全ての消火器には、使用有効期限があり、本体がサビ付いていないか、ノズル栓が外れたりしていないかなど、点検を怠ってしまうと、いざという時に使用できないことが起こってしまうかもしれません。点検項目は何点もあるので、専門の業者に点検を依頼すると良いでしょう。
実際に火災が発生してしまった場合、住人がすぐ使えるように、消防士に消化器の使い方を指導してもらったり、住人にマンション内の消化器設置場所がどこなのか、それぞれが把握してしておくことも重要です。さらに、「地震が発生したら火を消す、ガスの元栓を閉める」この2つの必要性も全ての住人で認識しましょう。

エレベーターからの脱出

日本国内のエレベーターのうち、約7割が地震発生時に最寄りの階で自動的にストップし、扉が開いてエレベーター内の人を解放出来る様にプログラムされています。生活しているマンションでエレベーターには自動ストップの機能が備わっているのかを確認しておく事も大切です。万が一、外出先でエレベーターに閉じ込められてしまったら、「緊急ボタン」を押して管理センターへ救助を要請します。この緊急ボタンは停電の場合も繋がります。揺れが落ち着いて、外に避難する際にエレベーターが作動している場合でも利用するのは絶対に危険です、いつ止まってしまうかもしれません。

避難経路の確認

マンションの住人は各自で避難経路を把握しておかなければなりません。避難の際はどういう順番で確認作業をすべきか、集まる場合の場所などはどこかなど、事前にきちんと周知しておきましょう。また各家庭において、避難経路の確保、バルコニー経由で避難することになった場合のために日頃から蹴破り戸や避難ハッチ周辺に物を置かないようにする。防災の観点で各自が自覚する必要性について講習会などで話し合う事も大切です。

安否確認リストの作成

災害時、マンション住人の全員の安否を把握しなければなりません。災害が起こる前から準備できる事は安否確認リストの作成です。災害が起こった時、管理組合のメンバーで分担を決めておき、いざという時に見回る階を確認すれば、スムーズに安否確認を進行できます。確認時には各住人のドアなどに目印を付けると、見回りと安否の確認済みの印になります。その際の目印の方法やルールなども決めておく事が必要です。


体験談口コミ掲示板 投稿内容
  • 今後、防災訓練や防災イベントを行うためには、具体的にどのように進めていけば良い方向に進行出来るのでしょうか、ご経験のある方はご教示下さい。