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マンションマナーとトラブル

多くの入居者が生活するマンションでは、自分のことだけを考えてマナーを無視した行動をとっていると、他の住民への迷惑になりトラブルとなってしまいかねません。住民一人一人がマナーを守る事は、マンション生活をしていく上で快適に暮らしていくカギとなります。近隣の人に対して気遣いながら「管理規約」や「使用規則」に定められたルールを守り、万が一トラブルが起こった場合はどう対処するべきか、対処に対する解決案を共有出来ればと思います。
【課題】
  • マンション「管理規約」「使用規則」を確認する。
  • 苦情を上手に伝える方法を見つけよう。
  • 日頃からのコミュニケーションを大切にする。


騒音トラブル

様々な生活リズムの人々が暮らすマンションでは、どうしても騒音トラブルなどの問題が少なからず発生します。騒音は、相手が騒音と感じた時にトラブルとなって起こります。自分にとってそれほど大きく感じない音でも、他の人にとっては不快音として感じているかもしれません。同じ音でも隣室や階下、上階への伝わり方も変わってきます、個人個人が相手への気遣いを心がける事が大切です。近年、騒音トラブルの事態がこじれて深刻化したケースや、裁判に発展たケースなどを新聞やニュースで目にします。そんな事にならない為にもトラブルにならないための努力をしましょう。

【騒音の原因となる音の大きさ】
  1. 犬の鳴き声 約90~100デシベル
  2. ピアノ 約80~90デシベル
  3. ステレオ 約70~86デシベル
  4. 洗濯機 約64~72デシベル
  5. 掃除機 約60~76デシベル
  6. 子どものかけ足 約50~66デシベル

騒音の原因と対策

マンションの騒音、その種類は様々で音量に関しても多種多様です。楽器や音楽等の音・ペットが走り回ったり鳴く声・子供の鳴き声・マンション内の建物内部に振動してその音が伝わって聞こる音・車のエンジン音等、常識外の時間帯に掃除機や洗濯機を使用する音・日々の暮らしの中で聞こえてくる様々な音が、騒音に感じる人にとって問題となってトラブルに発展するケースが実は結構起こっているのが現状です。そこで、騒音の対策についてケース別に対処する方法を紹介していきます。

足音

実は上階の住民の足音に悩まされている人も少なくありません。小さな子どもが上階に暮らしている場合「タタタタッ」と走り回っている音や、ソファーからなんども飛び降りたり、縄跳びでもしているかのようにジャンプと着地を繰り返す音が度々聞こえるというケース、普段は目をつむっていても、その時々の体調や時間帯によっては我慢も限界で不快に感じる事もあるかと思います。小さな子供だけでに限らず、大人の場合でもスリッパの音が歩き方によってはかなり響いたり、うるさい足音が聞こえる場合もあります。住民のライフスタイルは世帯別で違うので、早朝や深夜に大きな音を立てたり、バタバタと大きな足音が聞こえるとそれが気になって目覚めてしまう人もいるでしょう。

音を出す時間には気を遣って迷惑にもならないようにする事が大切です。常識を超えた我慢できないほどの足音が毎日聞こえるというような場合、その内容を管理会社に相談してみるというのも解決につながるかもしれません。ただ、マンションは集合住宅という事も踏まえると、多少は我慢が必要なのは仕方のないことかもしれません。

足音を階下に響かせないためにはどうすれば良いか?
子どもが小さいと、本人達に言い聞かせてもついつい楽しくて足音を立てて走り回ってしまったりしてしまうことがあります。音を立ててはいけないことを伝えても、つい音を立ててしまう事もあるでしょう。まず対策としてやっておくべきことの一つは、防音性のあるカーペットや防音マットを敷くという方法です。防音性のあるカーペットや防音マットはクッション性も高く、子供が走り回ったりした場合の着地の衝撃を吸収して響くことを和らげてくれる働きがあるので、ぜひ子供部屋などに敷いてみることをお勧めします。「防音カーペット」と「防音マット」の両方を使うと、より高い防音の効果を期待する事が出来ます。

防音カーペットで人気なのはジョイントタイプのものです。ドリンクをこぼしたり、絵の具などで汚したりした場合でも、汚した部分だけ外して洗濯することが可能なカーペットです。 大掛かりなケースでは遮音性の高いフローリングに変えるという方法です、これはリフォームになってしまうので現実的にはなかなか難しいかもしれませんが選択方法としてご紹介します。「L値」という数値によってフローリングの遮音性は表されています。マンションのフローリングの数値は「L45」より低い数値のフローリングが推奨されています。 フローリングのリフォームは一般的にマンションの管理規約の規制となります。リフォームの場合、多くのマンションで、上階や階下その周囲の部屋の人の承諾を得ることを条件にしています。管理規約に関しては、マンションによっても変わってくるのでしっかりと事前に確認しましょう。

ペット

ペットを飼うことができるマンションでは、ペットの足音や鳴き声などが騒音の原因で、トラブルになるケースもにあります。堪え兼ねるほどよく犬が吠えている場合や夜間に長時間吠えるといった場合、その周辺住民にとっては精神的に苦痛に感じ、騒音と捉えられてしまうでしょう。「ペット可」のマンションだと言っても、ペットを飼わない人も生活する集合住宅です。ペットによって聞こえる音を不快と感じてしまわれるのも仕方がないかもしれません。

現在、近隣の住民が飼うペットの鳴き声に困っているという方でも、ここはペットを飼えるマンションなのだから、犬の鳴き声が気になっても我慢するしかないと諦めている人もいるのではないでしょうか。静寂時に時々、犬の吠える声が聞こえるという低頻度の場合は、窓を閉めて音を遮断してみるなど、なるべく音が聞こえてこないようにするといった対処ができると思います。

ペットの騒音に耐えかねるような場合
例えば飼い主の留守中に集中して犬が長時間にわたって鳴き続ける。飼い主の帰宅が遅いのでペットの足音や激しい興奮鳴きが深夜にひどい等、あまりにも非常識に感じる場合は、直接相手に伝えに行くのではなく、まずは管理会社に連絡して相談するのがおすすめです。

自分が飼うペットの鳴き声についての対策
ペットを飼っている場合、自分のペットが騒音で周辺に迷惑をかけないために配慮が必要になります。猫の大きなうなり声や犬が吠える声は、窓から周囲に伝わることが多いので、まず防音の対策として窓側周辺に防音カーテンを付けてみるのもおすすめです。室内の音を吸収して窓から音が漏れるのを防ぎ、犬の鳴き声対策にもなります。また、犬や猫が行動する場所に防音カーペットや防音マットを敷く事も効果が期待できます。最も重要で大切なことは、ペットをきちんとしつけることです。飼い主がペットを上手にコントロール出来れば、吠え続けて周りに騒音を立ててしまうなどの問題を軽減できます。

楽器

防音が強化されている物件の場合、楽器を本格的に演奏したいと希望する方もいるかと思います。 楽器の演奏が可能とされている賃貸物件とはいえ、利用規約に許可されている内容は、楽器演奏が可能な時間帯を定めてあり、規約の範囲内で楽器の演奏を許可している物件があります。また楽器の種類も制限があるなどの場合もあるので、詳細は必ず入居前に確認しておきましょう。

防音設備付で楽器演奏の時間帯に制限がないというところは全体数が少ないので、楽器演奏の防音だけを優先にするのなら、間取りや立地条件などの点で妥協せざるをえないかもしれません。

ドア

日常生活において、ドアの開閉に対して常に気を配っている方は、風などによって思った以上にドアが大きな音を立てて閉まったりした時に、驚くことがありますよね。ドアがバタンと勢いよく閉まる強い音は、非常に大きく響いて振動となります。そんな強い音が周辺から頻繁に聞こえてくるとすれば、騒音問題として悩みます。賃貸マンションは、部屋続きで隣同士が集合している場合も多く、自分の部屋の玄関ドアを通して通路側から部屋に入ってきます。

通路側から入ってくる音を軽減するためには防音するためには、シールテープなど貼るのも効果的です。自分の玄関ドアの全面に遮音シートを貼って防音するのもおすすめします。

掃除機

一般的にマンション利用規約では、掃除機の使用時間は午前7時から午後19時までの場合が多いです。 部屋中に掃除機を使用する振動は隣や階下などに伝わりやすいですが、掃除機も現在は軽量のタイプが大半ですので、騒音を少しでも減らしたい方は掃除機を手に持ってかけるなどの工夫も良いと思います。 掃除機の先端を家具にガンガン当ててかけたり、不必要に移動させて振動させたり、無神経なかけ方はしないように気をつけましょう。ゆっくりと掃除機の先端を床面に滑らせた方が、ゴミを上手く吸い込むので優しく滑らかに動かしてかけましょう。掃除機のコードなども床に打ち付けたりしてむやみに音を立ててしまったり絡ませたりしないように気をつけたいですね。仕事が忙しく時間が限られている場合は掃除機にこだわらず、床掃除用の便利アイテムなどを上手に使えば床の清潔を保つ事も可能です。

洗濯機

マンションで洗濯機の使用可能な時間は、午前7時から午後20時までが一般的と言われています。洗濯は午前中に終えて、日が暮れる前に乾いた洗濯物を取り込むのが一般的だった一昔前と、現代の生活のスタイルでは変化があります。共働き世帯も増加し、今では帰宅してから洗濯機を回して夜に干すというスタイルも珍しいことではなくなっています。とはいえ、他人の家で夜中に洗濯機が回っている音が毎晩聞こえてきたら、耳障りに感じるのも当然のことです。

共同生活をする上で、おおらかな気持ちを持って、音に対して過剰に反応しないように心がけるのも大切ですが、やはり他の住民への配慮は必要です。洗濯機を回すときは時間を守ることが最も重要ですが、洗濯機を購入する際には音が響きにくい洗濯機を選ぶなど、音や振動が控えめの洗濯機を購入する工夫も大切です。

テレビ・ステレオ

テレビやステレオに関してのボリュームによる騒音も問題視されています。音楽を聴くときについついボリュームを上げてしまうことはもちろんNGですが、実は高齢で聴力が落ちてしまう事により、テレビの音量が大きいというケースも昨今では問題になっています。ステレオのボリュームが大きい場合、隣室にまでその振動が伝わる場合もあります。

常に近隣に配慮し、テレビやステレオの配置は壁から少し離したり、防音性のあるカーペットやマットを敷いたりしてみるとよいでしょう。隣室からの苦情にならないように重低音の音楽を楽しみたい時などはヘッドホンを使用しましょう。

運動器具

ルームランナーやエアバイクなどを部屋で使用している騒音についての問題。運動器具を使用して健康維持をはかること以前に、ご近所の方に対する配慮して騒音にならない運動器具を選んで使用する事が大切です。

もしも購入した運動器具の音が大きくて、騒音になり苦情がきてトラブルになってしまったら、今後の生活に大きな問題が生じます。運動器具に関しても衝動買いせず、購入前に詳細を調べてから購入することをお勧めします。

体験談口コミ掲示板 投稿内容
  • うちは築35年になる古いマンションなのですが、下の階の住民がドアの開閉音や足音が気になるようで、その都度棒で天井を叩く(突く?)音が聞こえて振動します。下の階の人は、一人暮らしの高齢女性で、ほとんど1日中部屋にいるようです。何度か謝りに行ったり、こちらも気にして生活しているのですが床から天井を叩く音が聞こえます。築35年過ぎのマンションなので、生活音として仕方ないのではないかと思うのですが、どうしたら良いのか悩んでいます。

臭いトラブル

臭いによるトラブルも様々ですが、目に見えない事で実に対処が難しい異臭トラブル。感じ方が様々な事もあり難易度が高いトラブルと言えます。一日中ベランダでタバコを吸う隣人がいて洗濯物が干せないなど、副流煙の健康被害も深刻です。ゴミや排水溝の臭いトラブルなど、健康被害も及ぼしかねない問題は管理組合としても放置出来ません。実際にトラブルになってしまった場合や臭いで困っている場合、どうすればいいのでしょうか。

【臭いの原因】たばこ・ペット・排水口・ゴミ

体験談口コミ掲示板 投稿内容
  • 夏は夜も窓を開けていることが多いのですが隣人がベランダに出てタバコを吸っています。風向きにもよりますが、その臭いがそのまま私の部屋に入ってきます。急いで窓を閉めてもしばらく部屋がタバコ臭く換気扇を回し続けて やっとにおいが緩和されます。うっかりベランダに洗濯物を干していると、タバコ臭がついている気がして神経質になっています。タバコを吸うことが吸う直前にわかれば先に窓を閉めることも可能ですが隣人は、出勤時間、休日共に不規則です。副流煙の害をニュースなどで見る度に、なんで自分が他人のタバコの害を被らなければいけないのかと腹が立ちます。直接、苦情を言わず管理会社に相談した方が良いのでしょうか?

ゴミ出しマナーとトラブル

自分のゴミの出し方は間違っていないか、マンションのゴミ出しルールについて、再度確認してみましょう。ゴミ出しのマナー違反者がいる場合、その違反者への対応の仕方はどのような対処をしていますか?きちんとルールを守っている人が大半ですが、残念ながら一部にはゴミ出しルールを繰り返し違反している人もいるようです。その場合、どう対処するべきかなど、私の暮らすマンションでも頭が痛い問題です。本人へ通告するか否か、または監視カメラを設置すべきという意見などが上がっています。他には見回りの強化をしてほしいという声も上がっています。


【マナー違反の行動】
  • マンション「管理規約」「使用規則」を確認、再検討
  • 苦情を上手に伝える方法
  • 日頃からのコミュニケーションを大切にする

粗大ゴミの処理

粗大ゴミの処理に関するマナー違反も大きな問題となります。なかでも、有料ステッカーを貼って出すべき粗大ゴミにステッカーを貼らないまま出しているケースや引越し時に有料ステッカーなしの粗大ゴミを捨ててそのまま引っ越していってしまったなど、困ったマナー違反が問題になっています。

ゴミの未分別

「ゴミの未分別」も守られていない事が多いようです。分別の基準は自治体によっても様々で異なりますが、資源ゴミやペットボトル・カン・ビンなどの分別が間違っているケースが多くルールが守られていないようです。

体験談口コミ掲示板 投稿内容
  • 私の暮らすマンションでは、ゴミの分別を無視している世帯があって問題になっています。瓶、缶が可燃ゴミと一緒に混ぜてあるということを管理人から理事会に報告されました。管理人は、どの住民か把握しています。何か良い解決策は無いでしょうか。